効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

ホンダの高圧水素製造装置

燃料電池自動車(FCV)は、燃料としての水素を70MPとい高圧で充填しなければならない。今日聴いたプレゼンテーションで、FCVを商品化しているホンダから、水の電気分解から高圧の水素を得る設備を開発して何カ所かで実証試験中であることを知った。将来展望としては、家庭でも水素が近所をショッピングで走る程度のものならば一晩で充填できるようにすることを想定している。水電解にはCO2フリーの電源を使い、水道水でも利用できるように考えられている。水を電気分解した水素自体に圧力をもつようにしいて、現時点では35MPまでは実現できているし、近い将来には一般的な充填所の圧力と同じ70MPが得られるようになるという。コスト的にも何らかの形で充填所まで水素輸送をするのと対抗できるものとなるという。FCVは走行時にCO2を排出しないが、燃料の水素を化石燃料から製造したり、電気を火力発電からのものを使っていれば、その意義が薄れてしまうという点を重く見た経営努力だろう。