効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

香川県に初の燃料電池車への水素充填設備

燃料電池車(FCV)の燃料となる水素の充填拠点が香川県にお目見えした。四国では徳島県に3カ所の拠点がある。各種高圧ガスを製造・販売する高松帝酸(高松市)が高松市内で4月に営業を始めた。FCVは県内の利用は15台程度しかないが、一度充填すると6〜700キロ走れるから、今後の普及の後押しになるだろう。充填基地の設置には、各種の安全規制をクリアーしなければならず、どうしてもコストがかかる。そのため、今回の設備は移動式の設備になっている。大型トレーラーの荷台に充填機器などを積み込み、その近くにFCVを寄せて車内の高圧タンクに水素ガスを入れる。移動式とはいえ事前に登録した保安体制などの整う場所でしか運営できず、充填業務などに有資格者が当たる必要があるため、事実上は固定施設となるということだ。規制ついて見直すことができればコストダウンができるかもしれない。水素ガスは化学プラントの副産物として生じるものを活用することが多いが、四国内では確保が難しく、岩谷産業グループが岡山県から運んでくるらしい。普及にはまだまだ時間がかかりそうだ。