効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

長期的視野のない米国大統領

米国のトランプ大統領は科学予算の大幅削減を打ち出し、意に沿わない研究成果の自由な発表を差し止めた。彼の不動産業の経験からだろう、いま見える成果にしか関心がなさそうだ。G7でもパリ協定からの離脱を否定していない。EPA(環境保護局)は前年比31%減と最大の減額幅。生命科学研究に資金を供給する米国立衛生研究所(NIH)も18%の減額。感染症対策を担う米疾病対策センターCDC)が17%減、全米科学財団(NSF)が11%減と軒並み下がったが、米航空宇宙局(NASA)だけはほぼ前年並みとなった。宇宙ロケットは成果が目に見えるからだろう。この教書がそのまま議会を徹とは思えないが、政府機関の予算が成立しないためにその活動を停止するかも知れないということで脅しをかけて、無理矢理成立させるかも知れない。G7でドイツとの間の国際収支は最悪だと言ったそうだが、自国の工業技術が劣っているからだとは考えないのだろうか。自分は良い、相手が悪い、という彼の近視眼的独善はいつまで続けられるだろうか。