効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

太陽光発電の変換効率さらにアップ

NEDOから送られてきた海外情報に、現在太陽光のエネルギーを電気に変換する効率が30%前後であるのが、50%にすることが可能となる技術がイスラエルで開発されたという内容のものがあった。現在の太陽光パネルは、太陽のスペクトルの限られた部分のエネルギーを電気に変換できるだけで、残りのスペクトルは熱として素子を熱するだけなのだが、この新しい技術は、これまで電気に変換できなかったスペクトル部分を、電気に変換可能なスペクトルに変えるのだという。太陽光を吸収し、その熱と光を「理想的な」放射エネルギーに変換する。このエネルギーが太陽電池に照射することで、エネルギー変換効率が30%から50%に向上する。研究者の話では、5 年以内に記録的な効率で完全な作動デバイスの実証を期待しているという。それが成功すれば、同技術が太陽エネルギー分野における革命的技術となると考えられている。変換効率はほぼ限界に近づいていると考えていただけに、大きな驚きであると同時に、これによって発電コストも大きくさがることになり、普及の後押しをする大きな力になるだろう。早い実用化を期待したい。