効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

斑鳩町が「ゼロ・ウエイスト宣言」

奈良県斑鳩町はこの8日、焼却や埋め立てに頼らないゴミ処理の推進を内外に向けて宣言する「ゼロ・ウエイスト宣言」を制定した。ウエイストとはゴミのこと。このような宣言の制定は全国で4番目、奈良県では最初。世界各地で100を超える自治体が取り組んでいるそうだが、国内では平成15年9月に徳島県上勝町がトップを切って宣言しており、熊本県水俣市、福岡県大木町が続いている。これから、斑鳩町内で、ゴミの発生抑制やリユース、資源化などを推進して宣言を実体化する行動に結びつけなければならない。平成39年度までに「ゴミを燃やさない、埋め立てない町を目指す」としている。斑鳩町では平成24年3月末に町の焼却施設を廃止して、現在はゴミ処理を外部に委託していることから、「焼却施設を持たない町の責務」だと意義づけている。
だが、この実現には町民の大いなる協力と、行政の積極的誘導策が必要で、簡単な話ではなかろう。いまゴミの収集をどのように行っているかによっては、根本的に収集方式を変える必要も出るだろう。町内にゴミの資源化事業を立ち上げるのか、ずっと外部依存なのかも課題となる。だが、この10年で胸を張れるシステムを開発してほしいものだ。