効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

発電+熱利用の木質バイオマス発電所

バイオマス発電が徐々に普及し始めている。燃料であるバイオマスの供給体制が確立してきたからだろう。洸陽電機(兵庫県神戸市)は5月1日、岐阜県飛騨高山地区において小型ガス化熱電併給システムを導入したバイオマス発電所が竣工し、電気と熱を活用する再生可能エネルギー発電事業を開始したと発表した。この発電所の名称は「飛騨高山しぶきの湯バイオマス発電所」で、定格出力は165kW(最大出力181.5kW)。発電した電力は固定価格買取制度を利用し、中部電力へ全量売電する予定。バイオマスにより発電された電力の固定買取価格は、間伐材由来の木質バイオマス発電の場合、20年間40円、一般木質バイオマスの場合は20年間24円。事業として成立するケースが増えているようだ。このしぶきの湯での発電燃料は、未利用木材を加工した木質ペレットを利用し、発電の際に生じた熱を温浴施設「宇津江四十八滝温泉しぶきの湯 遊湯館」に供給するようだ。これによりオンサイト(現場)型の熱電併給システムの構築を実現した。このシステムの発電効率は30%で、熱利用も含めると総合エネルギー効率は最大で75%になるということだ。この発電設備はドイツ製。奈良県南部の温泉地でも同じようなものが具体化しないだろうか。