効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

高効率の石炭火力発電

「瀬戸内海に浮かぶ大崎上島広島県大崎上島町)。小さな離島で世界が注目する「究極」と呼ばれる石炭火力発電所が産声をあげた。中国電力とJパワーによる特別目的会社(SPC)の大崎クールジェンが、石炭ガス化燃料電池複合発電(IGFC)の実証プラントを設けている。IGFCは日本が先行する石炭火力発電の手法で3つの発電機で構成する。石炭を蒸し焼きして生まれたガスと蒸気を使い、ガスタービンと蒸気タービンで発電。同時にガスに含まれる水素を取り出し燃料電池でも電気を作る。」という報道記事を読んで少し疑問を持った。まず、ガスに含まれる水素を取り出し燃料電池でも電気を作るとすれば、石炭ガスを使ってガスタービン発電を行い、その高排気で高圧蒸気を発生させて蒸気タービンを回す行程が最初に来るとすれば、燃料電池に使う水素も一緒に燃えてしまうことになる。もし前段で水素を抽出して燃料電池の燃料に使うとすれば、どのようにして取り出すのだろうか。昨年の5月7日に日記で紹介したFuel Cell Energy社の溶融炭酸塩燃料電池による石炭ガス利用と同じ、あるいは、固体酸化物燃料電池一酸化炭素と水素を使って発電するのかが知りたいところだ。もし水素を固体高分子型燃料電池に使うとすれば、一酸化炭素を殆どゼロにしないと燃料電池が死んでしまう。実用化の時期は2025年度以降ということだが、どのようなプロセスになっているのか調べてみることにする。こちらも誤解している部分があるのかもしれない。