効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

燃料電池で火力発電所からのCO2削減

米国のFuelCell Energy, Inc.は、溶融炭酸塩電解質の大型燃料電池を開発製造し、韓国のポスコとも提携していてアジアにも進出しようとしている。この会社が発表したところでは、Exxon Mobil Corporationと共同で、火力発電所からの排ガス中のCO2を抑える技術をこれから開発するという。溶融塩を使った燃料電池は高温で作動し、水素だけでなく一酸化炭素(CO)も燃料として使って発電できることを利用したもののようだ。COと酸素とを電解質を介して結合させると、その時に電気が発生する。両社は天然ガス火力発電の排ガス中のCO2を分離して、それを水蒸気と反応させてCOを作り、それで発電するのだと思う。排ガスからの発電量が加わることによって、発電量に対するCO発生率が低下するのがまず上げられるが、発電後に出るCO2は凝縮されているはずなので、これを何らかの方法で捕捉するということらしい。このプロセスではNOXも大幅に削減できるという。石炭火力にも当然適用できるから、温暖化ガス抑制に向けた興味ある方法を採用していると感じた。