トランプ米国大統領がガソリン税の増額を一つの選択肢として持っていると述べたそうだ。これはいろいろ解釈できることであって、賛否両論が渦巻くだろう。増税してそれを高速道路などのインフラ整備に充てると同時に、ガソリンの消費を抑制することによって、原油の輸入を引き下げ、貿易収支を改善する効果もある。それは炭酸ガスの排出を抑制することになって、同大統領が受け入れていない地球温暖化を抑制することにもなる。一方、石油産業や自動車産業、そして米国の消費者には大きな打撃になる可能性もあり、共和党の中でも大きな対立が起きるに違いない。まだ正式な政策論としては表明されていないが、その動向次第では、日本でもこの施策を取り入れる動きも出る可能性があるかもしれない。
