効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

トヨタの燃料電池車「みらい」

燃料電池自動車は、燃料の補給拠点がまだ少ないために、普及には時間がかかると思っていた。ところが、トヨタ自動車が2014年12月に発売した燃料電池車(FCV)「ミライ」の国内での受注台数が、発売から1年で3300台超になったことが分かった。発売当初の国内の販売目標は年400台で、受注ベースでは計画に比べ8倍超となる。世界初の市販FCVとして、官公庁や企業、環境に関心の高い消費者が購入しているようだ。ただ生産台数に限りがあり、納車には3年程度かかる見通しだという。海外向けも含めた15年の生産計画は約700台。発電装置の燃料電池スタックなどのFCV特有の部品の生産に時間がかかるためだ。国内で発注が多かったのは、公的機関が水素充填装置を設置しているところもあり、環境志向を示すためだろう。だから、今の発注数が今後のトレンドの指数になるかどうかはちょっとわからない。好調な受注を受け、年間の生産台数を16年で2000台、17年で3000台に段階的に増やすべく、工場の生産設備を増強しているというが、過剰にならないか心配だ。