効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

オランダの電車の電源

オランダ内を走る電車に使われる電気は全て風力発電からのものが100%だと報じられている。世界で初めてのケースらしい。国営鉄道であるN5が発表している。この1月からこの100%が実現している。オランダの電力会社であるEnecoが2年前にN5の入札に応札して10年の電力供給を契約している。その時の達成目標年は2018年だったので、1年前倒しで実現したことになる。風力発電には洋上風力発電も含まれている。NSの鉄道は毎日60万人が利用しており、一日に5,500本の列車が走っている。NSの次の目標は、乗客一人当たりのエネルギー消費量を2020年までに2005年との対比で35%削減することだという。
この記事で見る限り、変動する風力発電の発電量に対応して大型の蓄電池を使っている様子はなく、風が吹かない天候であっても必要な発電量が確保できているのだろう。詳細を調べてみることにする。日本では風力発電自体の設置量が小さいから、このようなことは現時点では不可能だが、全部の電力を再生可能エネルギーからのものにするという工夫は出来ない話ではなかろう。