昨日午後2時過ぎに鳥取県で起きた震度5強の地震は関西にも影響を与えていた。地震は奈良も揺すぶったようだが、ちょうどその時間帯にバスに乗っていたためか全く気がつかなかった。目的を終えて近鉄電車で帰ろうとしたとき、地震影響で電車が遅れているというアナウンスで初めて知ったくらいだった。しかし、家ではかなりの揺れを感じたらしい。この鳥取地震は活断層があると思われていなかったところが震源地だったということに大きな意味があると思う。よく日記でも書くが、日本ではどこで強い地震が起きても不思議ではないという、世界でも注目されている地震国だ。何しろ3つの地殻層が押し寄せているのだから、どこにでも歪みはたまる。それはいつかは解放されなくてはならないのだから、どこに居ても巨大地震に遭遇する危険性はある。
中国電力の原発は島根県にある。そして、山口県の上関町長島に新設準備がされていた上関原発が、福島原発の事故を受けて建設計画が中断しているが、その再開に向けた動きが活発になりつつあるようだ。だが、熊本と鳥取の中間にある地域が強い地震に襲われる可能性は否定できない。何度も言うようだが、原発が殆ど稼働していなくても電力供給に支障は出ないし、蓄電技術も実用的になっているのだから、少なくとも新設は必要ないだろう。特に上関建設の場所は、海に囲まれた素晴らしい自然のあるところだから、その遺産を壊す必要はないだろう。
地震帯にある日本列島では、地熱の潜在量は世界第3位。最近東京電力も地熱発電の新設計画を発表しているが、規制も緩和され、また、高温の水を汲み上げないで発電することで温泉にも影響が非常に少ない方式も実用化されたそうだから、原発代替として各地に出力の安定した地熱発電を建設することができれば良いのではと思っている。