効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

建設後40年になる原発

原子力規制委員会は3日、稼働から40年の運転期限が近づいている関西電力美浜原子力発電所3号機(福井県)について、安全審査の合格証にあたる「審査書案」をまとめた。老朽原発の合格は、関電高浜1、2号機(同)に続き2例目。運転延長には今後、11月末の期限までに、「工事計画」の確認、原子炉などの機器の健全性を検証する「延長審査」の通過という2つの手続きを終える必要がある。延長が認められても安全対策に必要な耐震工事などが必要で、再稼働は20年春以降になる見込みだと報じられている。政府の出しているベストミックスで、原発の発電規模を維持しなくてはならないから、老朽原発の稼働を小出しに認可する方向で動いている。ただ運転期間の延長にはそれなりの投資が必要となる。それで本当に原発からの電力は安いと言えるのか。また、山口県は3日、中国電力が同県上関町に計画している上関原子力発電所の準備工事に必要な免許の延長申請を条件付きで認可した。県は、申請は認めたが、「発電所本体の着工の見通しがつくまで工事を再開しない」ことを要請した。法的な拘束力はないが、国は現段階で原発の新増設は難しいとみており、当面工事再開は難しい情勢だとも報じられている。免許は2019年7月まで有効となる。中国電力は「何をもって本体着工の見通しがつく時期といえるのか不明確で、埋め立て工事の再開時期は未定」と話している。この埋め立てが行われれば、この周辺の海域の環境破壊は取り返しのつかないものとなるだろう。そして、この新設原発が完成する頃に、本当にこの原発が不可欠な物だったから問われるようになっているかもしれない。