効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

下水道の道路面にあるマンホールの取り替え

いま住んでいる団地が最初に山を削ってできたのは50年ほど前だろう。その時に上下水道と雨水排水管が設置されたはずだ。高度成長期のインフラに寿命問題が出ている今だが、この団地の水インフラも同じことだろう。今日、家の前の道路の下水管に設置されたマンホールに取り付けられた蓋の取り替え工事が行われた。この道路には5つほどマンホールがあるが、蓋は周辺部だけが鉄でできているが、ほとんどがセメントでできていて、小さい割れ目が入っている。下水道そのものには問題があるわけではないが、重量トラックなどがその蓋に乗ると壊れる可能性もあるように見える。その取り替え工事の手順を見ていて、その手際の良さとチーム力の見事さに感心させられた。
準備作業として蓋を中心にした四角形に切れ目が入り、舗装を外せるように数日前にしてあったが、その四角の内側を機械で削り、次いでクレーン車のアームで蓋を、それを支える枠と一緒に引っぺがした。数十秒だろうか。そして、新しい全部鉄製の蓋とそれを支える枠を組み付ける枠をセメントでかたどるのだが、作業員二人の息が見事に合っている。二つの柔らかな樹脂の帯を二つ使って型を見事に作り上げた。セメントを現場で練り上げるのは小さなエンジン発電機で駆動する軸の先に付いた小さなプロペラ。型枠に流し込んだセメントも30分ほどで固まって、その周辺を削り取った後、アンカーボルトで地面に固定した支え枠と一緒になった蓋を取り付けた。そして、削りとった四角の中にアスファルトを充填し、小さな加圧器で平坦にして出来上がり。各作業を一つずつずらしながら隣のマンホールも取り替え作業が順調に進められたのだ。
作業員の一人と話をしたが、夜勤をして昼間寝ている人などからやかましいと文句を言われることがあるらしい。夜勤の人の気持ちも分かるが、仕方のないことだろう。これで前の道路の下水マンホール蓋が新品になった。何となく嬉しく気持ちが良い。しかし、これが奈良市の財政に負担となっているだろうと思うと、あまり喜んでもいられない。