ホンダと埼玉県産業技術総合センター(埼玉県川口市)は世界で初めてマグネシウムを使い、繰り返し充電できる2次電池の実用化にメドを付けたと報じられている。多面的な利用ができる電池として、これまでリチウムイオン電池しかないような感じだったが、前にも日記に書いたと思うマグネシウムの利用が実用化されそうだ。マグネシウムの調達コストはレアメタル(希少金属)で高価なリチウムの25分の1程度で済む。そのため、この電池はリチウムイオン電池より材料コストが大幅に安く、また、大きさも半分程度になる。マグネシウムは入手が容易な、豊富にある資源だからだ。充放電の繰り返しによる劣化を抑えるため、酸化バナジウムを配合した新素材を電池の正極に採用し、マグネシウムを使った負極との間をイオンが行き来しやすくした。電解液は発火の危険を低減する有機物を加えている。まずスマホなど小型電子機器用に2018年の製品化を目指すということだ。