効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

東京都で大停電

今日12日正午頃に東京で大停電があって、35万軒が停電するとともに、永田町、霞が関近辺で電気の供給が不安定になったと報じられている。埼玉県新座市東京電力の関連施設でトラブルがあったもよう。日本の臍が機能しなくなったとも言えるが、1〜2時間で大部分が復旧したようだ。埼玉県新座市東京電力の変電設備から煙が上がっているという情報もあるようで、そうだとすれば、その変電所からの電力供給が短時間で停止されるから、全体の送電系統から見ると、急激に需要が落下したことになる。そうなると、全体の発電を急速に絞る必要があるが、そのスピード以上に需要が落ち込むと、発電所自体が発電した電力を送ることができなくなり、故障しかねないために発電を止めてしまう発電所も出るし、各送電系統を切り離す制御がされることにもなる。そのような連鎖反応が起きないように制御されているのだが、今回は制御がうまく機能できないほどの需要急落だったのだろう。日本の停電率は世界的に見ても低いとされているのだが、今回はその例外となった。いま興味があるのは、六本木ヒルズの建物の状況がどうだったかということだ。ここはビルへの電力供給はガスコージェネで行われており、送電系統がおかしくなると、切り離して独立運転して停電は起きないようになっている。このいわゆるマイクログリッド機能が今回もうまく働いただろうか。病院、ホテルなどでは、このような電力の自立供給ができるビルが増えているが、その価値がさらに高まることになるだろう。明日のニュースで大停電の原因や対応の詳細が分かるだろうが、大停電の影響を受けなかったビルの情報を調べることにする。