効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

滑走路の傷み 早期に発見

国土交通省が空港の滑走路の傷みを早期に発見できる維持管理システムを開発するということだ。レーザーを使って滑走路表面の凹凸や形を精密に測り、補修が必要な時期を予測するのだが、装置を積んだ車両を走らせて測定することで労力も少なくて済み、人手が少ない地方空港の保守作業効率化につながるとみている。2〜3年後の運用開始を目指す。 新しいシステムはMMS(モービル・マッピング・システム)という技術を用いる。レーザー照射装置を積んだ車両が滑走路を走り、地形の形状データを収集。滑走路の3次元の形状をドット(点)で再現し、データベースに登録する。滑走路の交通量や気象条件も織りこみ、プログラムが滑走路の「健全度」を測り、劣化が本格的に進む時期を示す。
日本の道路などのインフラが広範に老朽化していて、その保守点検が追いつかなくなっているのだが、この滑走路に使われているような技術を応用し、それにAIを使えるようなシステムを導入して、人手をかけないで点検できるようにすることが緊急に求められている。高度成長期に導入された社会インフラが一斉に寿命が来ていると言われ、その点検作業の生産性を上げることが喫緊の課題となっている。データベース作りからの作業には手間がかかるだろうが、それは広範な利用が想定できるので、すぐにでも研究開発を進める必要があるだろう。