効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

コスタリカの再生可能エネルギー

中米の小さな国であるコスタリカ政府が発表したところによると、これまでの2ヶ月間、ここで消費する電力は100%再生可能エネルギーであったという。その電源構成は水力、地熱、風力、太陽光であるが、8月は水力が87.6%を占めている。発電に化石燃料を使用したのは6月16日までだった。地熱が12.612%、7.1%が風力、太陽からは0.01%というから、日本から見れば特殊なケースかも知れない。だが変動する風力をきちんと制御しているのは明らかだ。今年は雨がよく降ったことが大きく貢献しているからだという。人口が490万人という小国だから可能だと言うこともできるが、それでも需給調整には難しさがあっただろう。新しい水力発電所の運用開始も間もなくであるようだから、自然エネルギー100%で電力を賄うというのは、主要産業が観光などで工業がないことも関係するが、このような国があることも知っている必要はあるだろう。