効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

電力のピーク需要

オリンピックが終わり、夏の高校野球も優勝校が決まった。この暑さだから冷房を入れてテレビを見る人が激増したはずだが、電力供給が危機的な状態になったという報道は出ていない。伊方原発がフル稼働に入ったようだが、まだ原発の再稼働は僅かでしかないのに、電力供給は安定的に進んでいる。ここで、関西電力が、相生発電所3号機(37万5千キロワット)で天然ガスを利用するための改造工事が完了し、午後4時55分に通常運転を開始する発表したように、既存の火力発電所の増設、あるいは改修によって、供給力を増しながら相対的なCO2排出量削減をすることができることを考えれば、原発が稼働時にCO2を排出しないというメリットは、価値が下がったと言えるのではないか。しかし、ベストミックスで原発比率目標が定められているために、再稼働は無理矢理にでも進めるだろう。再稼働すれば、火力発電の稼働率が下がるが、燃料消費も下がる。その組み合わせの中で、いかに原発に代えて風力発電太陽光発電、小水力発電バイオマス発電などを最大限に組み込むかを再検討すべき段階に来ているのではないだろうか。