効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

パナマ運河拡張工事完了

全長約80キロメートルの運河で太平洋と大西洋を結ぶパナマ運河は、米国が建設し1914年に開通したもの。この運河の幅が狭く、大型の船はこれまで通れなかったのが、このほど6月26日の拡幅工事の完了で、幅が従来より5割広い49メートル、全長が同2割長い366メートルの船舶まで通航できるようになった。当初は14年に完了する予定だったが、2年遅れでの完成となったもの。この運河は国際物流の要衝の一つで、アジア―北米東岸間の海上貿易量の約3分の1が通過しており、日本は世界4位の利用実績を占める。この拡幅が日本経済に与える影響は大きなプラスとなる。一般貨物だけでなく、大型のLNG船も通過できるため、米国が許可した日本向けのLNG輸出が促進され、輸送コストは大きく下がるだろう。郵船は2017年以降に竣工するLNG船9隻すべてがパナマ運河の通航を想定しており、既存のLNG船より2〜3割大型化する。商船三井は20年度までに20隻建造するLNG船のうち8隻、川崎汽船も20年ごろまでに7隻建造するLNG船のうち4隻を米シェールガスの輸送に充てるという。パナマ経済にもかなりのプラスとなるはず。