効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

英国がEUから離脱

国民投票の結果、僅差ながらEUからの離脱が決まった。世界の経済、とくに金融市場が大きく動揺するだろう。リーマンショック以上の状況が出てくるかもしれない。先日エネルギーについて書いたが、さらにEUから離脱しようとする国も続出する可能性があり、そうなると、EUの同一市場を前提にして成立していた電力系統制御の一体化も崩れるかも知れない。いまは、電力は国境を越えて自由に往来しているが、ドイツの風力・太陽光発電、フランスの出力を変えにくい原発からの電力を制御して系統を安定的に運用することが難しくなるかも知れない。また、地球温暖化ガスの排出抑制に向けたEUの政策についても、実現性に疑いが出てくるかも知れない。キャメロン首相の博打が裏目に出たのだが、英国だけではなく、世界の大混乱を招くであろうことは、歴史に残るものとなるだろう。EU離脱を唱えていたグループも、自分たちが勝つとは思っていなかったのかも知れない。