効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

エネルギー消費効率化への補助

大阪府堺市は、市内事業所の省エネルギー化を推進するため、LED照明や高効率空調等、省エネルギー性能の高い機器・設備の導入に対して補助金を交付する事業を実施している。補助率は対象経費の1/3以内。この補助金の申請期間は12月28日(水)までで、先着順で予算の範囲内で申し込みを受け付けている。事業所全体における申請前直近1年間のエネルギー使用量が、自動車のエネルギー使用量を除いて、原油換算で1,500kL未満である市内事業所(新築、移転対象外)。ただし、対象事業所であっても、住宅に係る建物、風俗営業等は除くことになっている。LED照明、高効率空調、ボイラ、高効率給湯設備、高効率制御冷蔵庫、工業炉、乾燥炉、EMS(エネルギー管理システム)、コージェネレーション設備、トランス、インバータ制御コンプレッサーなど(システムを含む)。リース契約は対象にならない。この補助制度は全て機器の導入に対するものであることが問題だと思う。機器導入の前に、現在のエネルギーシステムの稼働状態とエネルギー消費のデータを集めて、まず現在の建物全体のエネルギー効率を上げることができないかをシミュレーションすることでなければ、エネルギーの無駄をそのまま引き継ぐことになるからだ。穴だらけの工場に高効率空調を入れる前に、穴を塞げば、空調機のサイズも小さくなり、投資は少なくなるはず。このような無駄をまず調べて手当をした後に、機器の導入と言うことにならなければ折角の補助金が生きたものにはならないと強く思う。