効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

エタノールを10%含有のガソリン

ガソリンに10%のエタノールを添加した自動車燃料はE10と呼ばれている。エタノールは生物起源の燃料であるため、その分だけ自動車の走行から出る地球温暖化ガスであるCO2の排出を少なくすると想定されている。ただ、エタノールを含むガソリンで自動車を走らせるには、エンジンがそれに適合していなければならない。今日米国のエネルギー情報局(IEA)からの資料を見ていたら、米国のガソリンエンジン自動車が使うガソリンの95%以上がE10だということを知った。2010年以来このE10の消費は伸びてきたようだ。E10の問題は、製造原料がトウモロコシであることから、食料を燃料に使うとして批判されていたことと、E10を使った自動車の走行性能が通常のガソリンに比べて劣るとされることだ。日本ではこの面から普及がはるかに遅れているようで、E10を販売しているガソリンステーションは多くないはずだ。米国では、E10は連邦政府再生可能基準に適合した自動車燃料と位置づけされているため、このブレンド率は今後高くなり、E15とかE85(51%〜83%)などが導入されようとしているが、そうなると現時点では全ての自動車がこれを使えるわけではないために、それ向けの自動車エンジンが開発されなくてはならない。現在の自動車での内7%ほどしかE15やE85は使えないとされている。しかし、環境問題の重視からE10がここまで普及しているとすれば、日本もこの方向に向かい、独自性を出すとすれば、食料素材を使わない材料を見つけ出すことだろう。