効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

プルトニウムの移動

日本から米国に返還される研究用プルトニウムを積んだ輸送船が茨城県東海村から出港したことに絡み、受け入れ先となる米南部サウスカロライナ州のニッキー・ヘイリー知事は23日、連邦政府に対し、同州がプルトニウムの最終処分場になることに懸念を表明し、輸送停止か行き先を変更するよう要請したと報じられている。プルトニウムは同州にある米エネルギー省の「サバンナリバー核施設」に搬入され、希釈した後、処分されるとみられる。同州はプルトニウムが同施設内に置き去りにされないかを懸念しているが、エネルギー省には州外の別の施設に移して処分する計画もあるものの、安全性への配慮から実現できるかが疑問視されている。核兵器保有国で広大な国土を持つ米国でさえ、核物質処分には困難を抱える実態が浮き彫りになったと言える。この後この輸送船がどのような航路を辿るかは分からないが、日本に戻される可能性もある。