接着剤メーカーのセメダインは、導電性ペーストを使って布に直接回路形成し、直接LEDチップを実装した衣装を「第2回 ウェアラブル EXPO（第45回 ネプコンジャパン 2016）」（2016年1月13〜15日、東京ビッグサイト）で展示したということだ。衣装は着物の形になっており、日本舞踏家の藤間蘭翔さんが着用して踊る映像を、会場で上映したが、回路形成には同社の導電性ペースト「セメダイン SX-ECA」シリーズと同等の特性で、粘性などを調整した開発品を使っている。「スーパーX」などの接着剤と同様、布のほかシリコーンゴム、紙、各種フィルムなど、何にでも、加熱処理などをすることなく直接回路形成できることが特徴。対象物に表面処理をする必要もない。弾性が高いので、フィルムを伸ばすような動きにも追従するという。日傘に太陽光発電素子を貼り付け、そこから衣服に電気が流れるような工夫をしたら、小型の蓄電池などなら充電できるだろう。携帯電話やモバイルPCなどの蓄電池にも使えるかもしれない。応用範囲は意外に広いかもしれない。
