効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

原油価格の低落

原油価格の低落が停まらない。このため大手の石油企業も赤字になるというほどの状況になっている。今日の日経夕刊が報じるところによると、米石油メジャーのシェブロンが29日に発表した2015年10〜12月期決算で、最終損益が5億8800万ドル(約700億円)の赤字(前年同期は34億7100万ドルの黒字)となった。四半期ベースの最終赤字は02年7〜9月期以来、約13年ぶり。原油安の影響が経営体力のあるメジャー各社にも及んでおり、業界全体で投資活動などの停滞感が強まりそうだ。10〜12月期の売上高は37%減の292億4700万ドルだった。原油天然ガス生産は日量267万バレルと前年同期に比べ3%増えたものの、原油相場急落で販売価格が落ち込み、売上高が大きく目減りした。石油の消費自体が低下しているわけではなく、単価が下がったために売上額が急落したと言うことだ。最近のガソリン価格が従来になく下がっているのもこのためだが、これはさらなるガソリン消費に結びついて、世界的に自動車からのCO2排出が増えることになるだろう。経済状況にも地球環境にも悪影響を及ぼしていることになる。今後の原油価格がどのようになるか、いま誰も確定的な予測をすることはできないだろう。