効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

杉材を使った断熱材

杉を使った断熱材が国内で初めて製品化されたと奈良新聞が報じている。吉野の天川村で採取した杉から木質繊維断熱材が作られ、昨年7月に地滑りが発生した天川村坪内に建設される村営住宅に使われる。伐採したが建材としては利用できなかった50年生の杉が原材料になっている。丸太をチップ化してから繊維状にし、圧縮加工する。人に無害な結合剤が使われていて、健康とエコを追求したとしている。熱伝導率は0.038で高性能グラスウール断熱材に劣らず、木ならではの調湿、蓄熱、吸音効果が期待できるようだ。北海道ではカラ松で断熱材を作っているところがあり、そこで製造してもらっている。いまはコストが問題だが、需要を開拓して生産を軌道に乗せたいという。現在は平均的な一般住宅1棟分が約40万円だというから、無茶苦茶に高いという感じもしない。どこか公的機関で性能などの検証をしてもらい、他の断熱材にない特徴、利点をさらに特定すれば、販路も開けるのではないだろうか。