今日の日経新聞が、ホンダが英国のCeres PowerのSOFC(固体酸化物燃料電池)技術を使って、いま商品として出しているガスエンジン式発電機(1kW)エコウイルを継承する家庭用規模の燃料電池を開発すると報じている。エコウイルはいま、PEFC(固体高分子型燃料電池)であるエネファーム(700〜750W)に市場を奪われている。次の一手は何かと思っていたが、英国の技術を導入することになったのは面白い。Ceres Powerは英国で燃料電池を商品化したいと考えていたのだが、英国のガス事業が導入に消極的だったために、日本の企業に2〜3年前から接触していたのは知っていた。京都にオフィスを構えたので、関西の企業と提携するのかと思っていたのだが、ホンダを選択したのは良い着想だと思う。ガスエンジン式発電機エコウイルは、ホンダが大阪ガスと共同開発したものだが、発電効率が低いために熱需要が多い家庭にしかメリットが出なかった。ホンダは自動車用の燃料電池(PEFC)を開発したが、これをSOFCに変えるということではなさそうだ。ホンダの新しいSOFCが早期に商品化されるのを期待したい。