効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

カーボン・ナノファイバー

昨日NHKの番組で、日本で開発途上のカーボン・ナノファイバーについて知った。どのような樹木でも、それを構成している繊維をばらばらにして絡み合わせ、炭素繊維膜して重ねると非常に柔軟でありながら強度が金属ほどもある素材となるということだった。いま日本製の炭素繊維強化樹脂が丈夫で軽いことから自動車の車体に使われ始めているが、このカーボン・ナノファイバーは強度を保ちながらさらに軽くなるというから、自動車部品に利用できれば走行効率を大きく上げることができる。透明な薄い膜にすることもできるために、ディスプレイのタッチパネルなどに組み込むこともできるらしく、樹木が原料となるこれの製造コストが下がれば環境負荷低減効果も大きい。いま商品化されている炭素繊維の原料はナイロン繊維などの石油製品から作られたものだから環境負荷を高めていることになる。世界で開発競争が進んでいるそうだが、日本の技術で商品化に先行してほしいものだ。