効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■植物由来の素材利用の拡大

このところ、これまで原料として石炭、石油、天然ガスが利用されていた分野に植物由来のものが増えている。これが半導体にまで及んでいるのは驚きだ。

その一つ。大王製紙はレース用の電気自動車(EV)の部品に同社の植物由来素材セルロースナノファイバー(CNF)を提供したと発表した。新しい成形方法で、バンパーやボンネットなどが一体化した大型部品にもCNFを使った。CNFは車体を軽量化でき燃費向上につながる。だが、発火し易くなるのではないかと思うが、それは考慮に入れての開発だろう。

この車体を使ったレーシングカーを6月20日から26日に米国コロラド州で開催されるレースで走らせるが、これはサーキットコースではなく山道を走るため、公道での検証ができるという。大王製紙は2018年から部品を提供している。21年にはドアやルーフパネルに採用され、置き換えた部分は約5割の重さになったと報じられている。大型のシート状のCNF成形体を製造できるようになったのが鍵となる。1枚のシートから大型部品を製造できるようになり、量産化もしやすくなるという。これまではシート状のCNF成形体を複数枚張り合わせて大型部品を製造していた。

一方、大阪大学の古賀大尚准教授らは、木材由来の素材「セルロースナノファイバー(CNF)」から半導体を作ることに成功したとも報じられている。高温で加熱して電気が通るように改良し、スマートフォンやパソコンの心臓部である電子回路を、自然界で分解される素材で作製する手法につながる。発展途上国などで環境問題になっている、銅や鉛を含む廃棄物を減らせる可能性がある。5~10年後の実用化を目指すようだ。セルロースナノファイバーは紙の原料となるパルプなどをナノ(ナノは10億分の1)メートルサイズに細かくほぐした繊維だ。燃やしても二酸化炭素を実質的に排出せず分解もされやすい。

今後も、バイオマスを利用した素材が金属に置き換わるのが加速するだろう。

 

 

 

 

 

家族の一人がやっている猫、鳥、犬などをモデルにした手作りアクセサリーのご紹介。

https://minne.com/@plusme

https://www.creema.jp/listing?q=plus+me+accessory&active=pc_listing-form