効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

北海道ガスの新電力

北海道ガスも来年の4月からの電力全面自由化に向けた料金体系を発表した。都市ガス利用者向けで、北海道電力より従量料金を3〜6%割安にすることによって早期の切り替えを促し、初年度に北電から5万件の需要切り替えを目指す。北海道ガスの顧客数は大きくないから5万件というのは極めて意欲的な数字だと感じる。北電と契約する家庭の約9割が使う「従量電灯B」の料金表をベースに割引率を設ける。ガスを使わない利用者向けの割引率は1%で、ガス利用者により高い割引率を設定した。ガス顧客に向けて集中的に開拓を進めようとしているのだが、冬のガス使用量が多い北海道ガスの管内では魅力ある設定かもしれない。従量料金の割引率は利用するガス機器によって異なる。「エコジョーズ」など、高効率なガス給湯暖房機を利用する家庭では5%、家庭用燃料電池の「エネファーム」などガス発電システムを使う家庭では6%割安に設定する。ガス機器の販促にも一体化した料金設定は、販促効果を大きくするのに貢献するだろう。来月12日から受付を始める。電気とガスを合わせた省エネ診断サービスを提案し、エネルギーの総量減による負担削減も呼びかけるというが、これはどこまで消費者に評価されるだろう。王子・伊藤忠エネクス電力販売(東京・港)から供給を受ける水力発電所の電気のほか、小樽市内の自社ガス発電所で作る電気を供給する。来年中に独立系発電事業者(IPP)の石炭発電所や、新設するバイオマス発電所からの受電も始め、利用者増に合わせて電源を増やすという。石炭発電所はあまり感心しないが。