効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

海上風力発電の電気を陸揚げする技術

今日到着した海外の雑誌に目を通していたら、Siemensが北海の大規模洋上風力発電の電気を沿岸部にある変電所まで送る海底設置の高圧直流送電方式の性能を大きく上げると同時に、コストを大幅に引き下げることに成功したという記事が出ていた。これを使うと、幾つもあるウインドファームの風力設備を一本の高圧電線で数珠つなぎにすることができ、それぞれの風力発電で行われる交流を直流に変えるのも効率よくでき、その設備の大きさも極めて小さくできるという。この事例では、個々の変換設備は20万キロワットの容量で一つのプラットフォームにまとめられる。それぞれを取りまとめて、全体で120万キロワットを陸上まで送電することができるそうだ。そして、コストもこれまでより30%下がると同時に、効率も大幅に上がっている。Siemensはこの新しい設備を北海の洋上ウインドファーム13か所に採用すると発表している。日本でもこれから洋上風力発電が主力になっていくのは確かで、その海底送電をどのようにするかが課題になる。今回の報道は日本としても注目すべきことだと思う。