効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

浜松市が新電力を設立

メガソーラーというとその集積地は九州や北海道というイメージがあるが、実際には10kW 以上のものを対象にすると、浜松市が導入件数のトップになっている。2014年11月末時点で、浜松市の2850件に次ぐのが岡山市だが、その件数は2434件。導入容量では大分市が1位だが、浜松市が2位に入っている。全国の年間日照時間ランキングで、浜松市はトップ5の常連。この浜松市が、10月16日、再生可能エネルギー地産地消を推進する新電力「株式会社浜松新電力」を官民連携により設立したと発表した。太陽光発電を中心とした市内の再エネ電源を購入し、安価な電力を公共施設や企業、市民に供給するという。出資するのは、浜松市(8.33%)のほか、NECキャピタルソリューション(25%)、NTTファシリティーズ(25%)、中部ガス(8.33%)、遠州鉄道(8.33%)、須山建設(8.33%)、中村建設(8.33%)、静岡銀行(4.17%)、浜松信用金庫(4.17%)となる。浜松市の出資比率は小さいが、市民に訴える力は大きいだろう。メガソーラー事業を保有、運営している企業の出資が多い。このプロジェクトでは、太陽光発電で約8MW、これに市の清掃工場でのバイオマス(廃棄物)発電を加えた、約10MWの再エネ電源を確保している。バイオマス発電を保っているということで納得できた。自前で制御できる電源を持っていないと、変動する太陽光発電の供給だけで安定した供給はできないからだ。他の電源からも調達するだろうが、このプロジェクトは流行に乗っただけのものではなく、健全だと言える。