効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

インドの温室効果ガス削減目標

インド政府は1日、2030年までに国内総生産(GDP)比の温室効果ガス排出量を05年比で33〜35%削減する目標を国連に提出した。気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)を控え、国連は1日までに提出を済ませた国・地域の削減目標値を足し合わせた報告書を11月1日までに示す方針だ。締め切りぎりぎりに出したものではあるが、インドの目標はかなり意欲的なものだ。しかし、それが実現できるかどうかは今後の動向をみなければ何とも言えない。195の気候変動枠組み条約締約国・地域のうち、1日までに提出したのは148カ国・地域にとどまったが、排出量世界3位のインドが提出したため、カバー率は世界のエネルギー起源二酸化炭素(CO2)排出量の9割近くに達した。日本の目標はといえば、4月30日に、2030年までに13年比で26%削減する目標案を公表している。比較対象となる年次が異なるため、はっきりとは分からないのだが、日本の場合、原発が止まって温暖化ガスの排出量が大きくなった13年との対比なので、数字を高くするように苦心したのだろう。これが12月にどういう評価がされるか、インドに対するものとどう違うか、注目したいと思う。