効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■EU、温暖化ガス55%削減 2030年目標引き上げ

EU、温暖化ガス55%削減 2030年目標引き上げ

今日報じられているが、欧州連合EU)のフォンデアライエン欧州委員長は16日の一般教書演説で、2030年に域内の温暖化ガスの排出量を1990年比で少なくとも55%減らすと表明した。従来の40%減から引き上げ、他国と比べて突出した水準になる。EUを離脱した英国との関係では、英EU間で発効した離脱協定の順守を求めた。

フォンデアライエン氏は「30年目標は野心的で、達成可能だ。そして欧州のためになる」と強調したということだ。今年の夏の平均気温が史上最も高いと報じられたばかりだが、それにしても、目標数値を15%も引き上げるのには、その実現性に疑問が付くような気がする。しかし、この目標アップを受け入れる国がいくつかあるとはいえ、この数字達成のためにEU加盟各国に具体的な施策を求める段階で、悲鳴が出てくるかも知れない。EUは50年に域内の温暖化ガスの排出を実質ゼロにする目標を持つ。30年目標はその中間点という位置づけだが、18年の排出量は1990年比で20%減。世界で異常気象などが頻発している危機感から目標を一段と上積みしたということは理解できるが。

他国の2030年の目標をみると日本は13年度比26%減。米国は温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」から離脱を表明した。中国は国内総生産GDP)当たりの排出を05年比で60~65%減らす計画を示している。各国が大胆な排出減に慎重な中、EUは高い目標を掲げ、環境技術の覇権を握る思惑があると報道は述べている。EUの結束が乱れる一つの原因になるかも知れない。どのような具体的施策が示される、あるいは、強制される時に、CO2排出量の多い国がどのような反応を示すだろうか。日本の新しい内閣が、これに対応してどのような姿勢を示すかも、一つの課題となる。

 

 

-------------

家族の一人がやっている猫、鳥、犬などをモデルにした手作りアクセサリーのご紹介。

https://minne.com/@plusme

https://www.creema.jp/listing?q=plus+me+accessory&active=pc_listing-form