効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

褐炭から水素

褐炭は世界に広く分布する“若い”石炭。水分量は50〜60%で、輸送する場合、ほとんど水を運んでいることになる。輸送効率を上げるためには乾燥させる必要があるが、自然発火しやすい。このため、採掘された現場で消費しているのが現状で、オーストラリアでは、そのまま近くの火力発電所で利用されている。いま褐炭の利用を水素製造原料に使用とする動きが見られる。この技術開発が進めば、大きな汚染源ともなる褐炭を環境フレンドリーなエネルギーである水素にすることができる。水素の輸送にはコストがかかるとは言え、技術的には可能で、現時点でも流通は行われている。これから燃料電池自動車が普及すれば、間接的に褐炭の消費が促進されるかも知れない。川崎重工がこれに関連する技術開発を進めているが、その中核となるのは液化水素運搬船だという。岩谷産業も輸送システムの開発を行っている。これが成熟すれば、オーストラリアの資源国としての重要性が高まるかも知れない。
今日阿蘇山が噴火し、火砕流も発生した可能性があるという。他の火山でも噴火が起きないとは言えない状況になりつつあるような気がする。