効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

楽天と丸紅、電力小売事業で提携

日経新聞が、「楽天と丸紅は31日、電力の小売り事業で業務提携すると正式発表した。来年4月からインターネット通販「楽天市場」に出店する中小事業者などに丸紅が調達した電力を販売する。支払った電気代に応じて楽天のポイントを付与する。獲得したポイントは電力料金を支払うときなどに利用できる。」と報じたが、具体的なイメージが掴めなかった。しかし、今日インテック大阪で電力自由化について丸紅が行った基調講演を聞いて、少し分かったような気分になった。丸紅は国内外で発電事業を推進し、ウルグワイや英国では電力事業も行っている。国内では高圧受電によって集合住宅への電気料金引き下げ事業の大手でもある。それでも来年度に入って自由化される低圧系統に接続される家庭用、小口業務用について、個別の需要家にアクセスする手段をもたなかった。だが楽天が営むネットに参加する店舗やそれを利用する個人との接触ができるようになるのだということが理解できた。面白いなと思ったのは、楽天のポイントを貯めることで、それを地域の発電プラント建設に向けた投資も可能になると言うことだった。新電力の登録事業者は700社を超えているが、どのように競争市場が生まれるのかが理解できたとは言えない。成功する事業者がどれほど出るか、電力供給事業者を切り替える家庭用需要家がどれほど出るか、これから1年ほどの経過を見る必要があるだろう。