効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

メタンハイドレート

今年の1月、経済産業省は、2015年度に、次世代の国産エネルギー資源として期待されるメタンハイドレートの調査を本格化させ、海底表層の調査に北海道周辺の2海域を新たに加え、8海域に拡大すると発表していた。その中に含まれていたのかどうか分からないが、2016年秋にも愛知・三重両県沖の深層に含まれる次世代エネルギー資源「メタンハイドレート」から天然ガスを安定生産するための実験を始めると発表し、今日記事になっている。これまでの実験では、長期に継続して採取するのが難しかったのを新技術で克服し、1カ月程度の安定生産に向けた技術を確立する。同海域の埋蔵量は日本の天然ガス消費量10年分と推定され、23年度以降の商業化をめざすとしている。メタンハイドレートには海底の表層付近で取れる「表層型」と、水深1キロメートルの海底の地層に含まれる「砂層型(深層型)」がある。表層型は新潟県上越市沖など日本海側で10カ所程度の埋蔵量調査を進めているが、一度に採取できる量が限られる課題がある。現時点では愛知・三重沖などの砂層型が商業化できる可能性が高いとみられている。政府は米政府と連携し、砂層型の海底に条件が近いアラスカ北部の永久凍土でも地質調査や生産の計画を進めているということだ。いろいろ克服すべき障壁があるだろうが、何とか商業化して自前のエネルギーを確保できれば有り難いことなのだが。