効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

メタンハイドレートに期待できるか

新潟県上越沖で海底面に露出した「表層型メタンハイドレート」を確認したと経産省が発表している。6月以降に実施した広域地質調査の結果、上越沖と能登半島西方沖の225カ所に資源が存在する可能性がある煙突状の「ガスチムニー構造」を確認したという。表層型というのがどのようなものか知識がないが、海底近くにあるから採掘しやすいと言うことだろう。果たして日本周辺のメタンハイドレートが経済性を発揮して、現在の輸入LNGと競合できるようになるかどうか、かなり難しいのではないかと思っている。これから約1年かけて基礎調査をするという。表層型であるだけにリークも進んでいて、埋蔵量は期待できるほどにはない可能性が高い。3年後に広域地質調査の結果が出るのを待たなくてはならないだろう。経産省はこのエネルギー資源を12年後の商業化に向けて開発を進めるという。期待を持たせるような話だが、これからの開発コストを考えると、自給エネルギーになるという価値を加えても商業ベースの話にはほど遠いのではないか。これが有望だという結果が出ると期待したいところだが、再生可能エネルギーの規模拡大に力を入れるべきだという気もする。技術としては既に実証されているからだ。