効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

太陽光発電のさらなる技術革新

数日前パナソニック発電効率22.5%の太陽光発電素子を開発したという報道について書いたが、それを上回る24.5%という数字を叩きだしたのがカネカ。基板に2つの異なるシリコン素材を組み合わせることで変換効率を高めたものだが、2015年度中に製品化するという。カネカは家庭用の太陽電池に力を入れている。15年3月期の太陽電池を含むエレクトロニクス事業の売上高は430億円だったが、新製品などをテコに17年3月期には840億円に引き上げる計画だそうだ。このような発電効率の推移を眺めていたところへ、米国の友人から、建物一体型の太陽電池について知りたいので協力してほしいとの要望がメールで届いた。ずっと昔自宅に泊まったこともある人で、こちらもその後彼の家に一泊したこともあって家族の情報交換もよくしている人だ。屋根などへ後付けするものではなく、建物の建設時点で構造物の一部として太陽光発電素子を貼り付けるものだが、最近可成りの角度で曲げることのできる製品もあり、建物の壁や窓が発電するようになっているものだ。その現状調査を米国の電力研究所から委託されたようで、数字的なトレンドがほしいようだ。彼は以前来日した時にNEDOへ訪問したこともあって、こちらもNEDOにコンタクトしているが、予算不足のためにこの方式のものを推進する案件がないようだ。だが、この方式は世界的に拡大していくだろう。思いもかけないデザインのものも出てくるだろうと思っている。これは、建物内の電力の直流化を推進する原動力になるとも思う。