効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

模型電車の走行会

奈良県五條市から和歌山県新宮市まで鉄道を敷設する計画が建設途中で中止となり、「幻の五新線」と呼ばれるものがある。現在の五條市域となる五条〜城戸〜阪本間約22kmのみ「阪本線」として1936年に着工が決定。戦争による中断を経て、1959年までに吉野川橋りょうを除く五条〜城戸間約12kmの路盤がほぼ完成していた。しかし、沿線が過疎地帯であることから赤字路線になることを危惧した国鉄は、完成した路盤をバス専用道に転用して国鉄バスを走らせ、専用道を走る国鉄バスは1987年の分割民営化に伴いJR西日本が引き継ぎ、1988年からは同社子会社の西日本ジェイアールバスの運営に。それは2002年から奈良交通に受け継がれたが、このバス路線も昨年廃止されている。これを利用して地域の活性化を目指そうとする、おもちゃの乾電池式電車などを走らせるイベントが来週19日に計画されているという記事を見た。特製の木製レールが1キロ敷設され、普段立ち入りできない五新線跡の一部を開放して行うものだそうだ。太陽光発電バイオマスエネルギーで動く自作車両も走らせることができるらしい。昨年3月29日にも開催されているということだから、このイベントの集客効果がさらに高まるようならば、いろいろなコンペなどを企画してさらに定着させることもできるだろう。企画を立てて推進する人と組織があることが素晴らしいと思う。昔木製のレールを作って、ポイントまで取り付けた子ども時代を思い出したが、「幻の五新鉄道活用プロジェクト」のホームページから申し込むようになっている。走らせるのは一列車500円の費用がかかるが、どこの補助も貰わずに行っているらしいからお見事。http://www.gojo.ne.jp/goshin/