効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

家庭用蓄電装置

欧米で太陽光発電を設置している住宅などで、蓄電装置の設置が急上昇しているらしい。家庭用規模の場合、日本では晴れている日に太陽光発電からの電気が消費する量よりも多い場合には、余剰分を売電できる。米国では直接売るのではなく、メーターを逆転させるシステムがよく使われているのだが、これは電力事業者にとっては系統の安定性を阻害するものとして設置者に課金するところもある。そうなると、いま急速にコストが下がっている蓄電池を取り付ければ、昼余剰分を貯めておいて夜使う方が蓄電池コストを計算に入れても得になりつつある。また、電力会社としても、蓄電池が住宅などに取り付けられれば、系統安定性を阻害する程度が少なくなるために歓迎しているようだ。送配電網への蓄電池の設置も急速に進みつつあるが、それに劣らず小規模分散型の蓄電池の普及が進んでいるが、その実態は把握されていない。蓄電池全体の設置規模の予想は、今年だけで250%になるとされているが、住宅用など小規模のものの動向を考えるともっと伸びる可能性もあるという。これは遠からず日本でも出てくる現象だろうと思う。さらには、途上国でまだ送電系統が来ていない所にも設置が急増するだろう。そうなると蓄電池の素材が不足することになるかも知れない。その時には、フライホイールのような非蓄電池システムも商品化されて市場に出てくるかもしれない。