効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■ハワイで6千戸に蓄電池を設置

太陽光が豊富に降り注ぐハワイで、太陽光発電が普及するのが早かったのは当然のことだろう。ハワイの電力は、もともと全て石油火力で、石油は本土から持ち込む必要があったから、コストも大きかった。太陽光発電設備のコストが急速に下がり、多くの需要家が太陽光を設置し、それに蓄電池をつけると、電力事業から電気を購入する必要がないという需要家が増えていき、電力事業にとっては生死に関わる問題となり始めていた。

その状況の中で、Swell Energy社が、4億5千万ドルとかけて、6千個の家庭に蓄電池を設置し、太陽光発電と併用させながら、全部を情報通信網で接続し、一斉に制御できるようになった。これをハワイの電力事業、ハワイ電力の系統に結び、ハワイ電力の必要に応ずる制御をするビジネスが始まろうとしている。これにはハワイ州の規制当局の認証が必要なのだが、州政府は2045年迄に電力を全て再生可能エネルギーからのものにするという法律を作っていることもあって、この方式を認定することになった。これによって、ハワイ電力は需要家失うことなく再生可能エネルギーである太陽光発電の電力を供給できることになる。

太陽光発電が増えたために、昼間には大量の余剰電力が送電系統に逆流してくるのを抑制しなければ、大停電になる可能性もあったのだが、今回の新しい蓄電池群が導入されることによって、余剰分を全て蓄電池に入れ、夜に放電させることで、火力発電所を稼働させなくても良いと言う目安がたったようだ。需要家も失わず、系統の安定もでき、州の法律にも対応出来る事になったハワイ電力だが、これから需要家がこのシステムから離脱しないように、Swell Energy社との提携関係を維持する努力をするだろう。

 

 

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