効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

3Dプリンターで原爆ドーム模型

今日の毎日新聞が報じているが、廣島の女子大生のグループが、世界遺産原爆ドームの模型を、樹脂を素材に使う3Dプリンターで作って、幾つかのサイズのものを仕上げた。手のひらに乗るものもある。今年4月末にドームの周囲にカメラ型測量機を置いて寸法を測り、壊れた壁や屋根の鉄骨をデータ化してプログラムを作り、樹脂の模型にし、原爆ドームを訪れる機会がない人にも原爆被害を想像して貰おうとしたものだという。これ自体は非常に面白い着想だと感心したが、同時に、樹脂を材料にしていわば安物の3Dプリンターで何でも形を作れるということに恐ろしさも感じた。このプログラムは同女子大のホームページから入手できるようになっているというから、それに手を入れれば社会的に悪影響をもたらすようなものに作り変えようとするものも出るかもしれない。そして、この悪用プログラムを利用すれば、同じような3Dプリンターがあれば簡単に作れるのだから、このようなものが広く世界に配布されてしまうことになる。善意が悪を生み出す可能性を示唆していると思った次第。