効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

3Dプリンター

3Dプリンターというものを少し詳しく知ったのは、エイモリー・ロビンスの著書を翻訳している過程でだった。邦題「新しい火の創造」だが、自動車の補修パーツなどは、販売店の店頭でこのプリンターを使って作られるだろうという記述に驚いた記憶がある。彼がこの本を米国で出したのは2011年8月だから、それほどの年数が経っているわけではないのに、いろいろな製造業で利用が驚くほどのスピードで進んでいる。
今日NEDO3Dプリンターを使って成型する人工骨を薬事承認申請したというプレス発表をしている。NEDOの「産業技術実用化開発助成事業」の支援を受けた(株)ネクスト21、東京大学、(独)理化学研究所などの研究チームは、世界初となる3Dプリンターで成形するカスタムメイド人工骨を開発したのだ。開発した人工骨は、3Dプリンターでの成形により、骨内部構造の設計に加え、0.1mm単位での形状再現が可能で、自骨への癒合も早く、時間経過で白骨に変化(骨置換)するのが特長だという。2015年には実用化される見込みだというから、股関節に問題を抱える患者などには大きな福音となるかもしれない。