効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

着床式ウインドファーム

洋上風力発電について、日本の沿岸部に適地が少ないといわれる。着床させることのできる海底がすぐに深くなってしまうからだ。だが、一度に深くなるわけではないから、遠浅の沿岸部が多い英国のように大規模な設置は難しいかも知れないが、この方式を日本でも実用化させる必要はあると考えていた。今日NEDO新エネルギー・産業技術総合開発機構)から貰ったニュースレターで、着床式洋上ウィンドファーム(風力発電システムを複数基配置した発電所)の開発を支援するため、新たにむつ小川原港洋上風力開発(株)に助成を行うことを知った。この事業では、着床式洋上ウィンドファームの建設に必要な環境影響評価などの調査や、変電所等の設計・施工手法等の検討結果を踏まえて、事業化の可能性を明らかにすると共に、建設コスト・運転保守費等および発電コスト等に係る基礎データを取りまとめ、コスト検証を行い、着床式洋上ウィンドファームの早期実用化を目指すとしている。物理的な建設方式だけでなく、浅い海は良い漁場だろうから、周辺の漁業組合からどのように協力を得るかについての知見を蓄積する必要があるだろうと思う。NEDOは、着床式洋上風力発電の実用化を加速するために、2013年度から着床式洋上ウィンドファーム開発支援事業を実施しており、新たに1件の助成を追加したもので、2016年度まで実施される。日本海側に適地は多いと思っているのだが、現実にはどうだろうか。