効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

太陽電池の国内市場

太陽光発電協会が2014年度の太陽電池出荷統計を発表した。モジュールの総出荷量は前年度比14.5%増の987万2006キロワットで過去最高。総出荷量のうち、国内出荷は同7.8%増の921万6325キロワット、前年大幅に落ち込んだ海外出荷は同約8倍の65万5681キロワットとなったが、依然として国内出荷比率が高い。一方、国内出荷のうち、国内生産品は同8.6%減の341万607キロワット。一方、海外生産品は同20.6%増の580万5718キロワットだった。国内製品の性能は評価されているだろうが、コストの面で大きく見劣りしているのだろう。用途別の国内出荷量は、住宅用が同16.6%減の197万3187キロワット。一方、非住宅用は同17.2%増の724万1881キロワットで、このうち売電を目的とした500キロワット以上の発電事業用途が半分以上を占めた。依然としてメガソーラーの市場は伸びているようだ。これが今年度どのような状態になるか予断はできない。買取価格が大型のものについては大幅に下落したからだ。国内メーカーはさらなる苦境に立つかも知れない。世界の動向を見ると、次第に住宅用の市場が拡大しているようだから、日本のメーカーはその市場を確保しなくてはさらに負けることになるかも知れない。