効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

老朽原発美浜3号機の運転延長認可

原子力規制委員会は16日、稼働から40年を迎える関西電力美浜原子力発電所3号機(福井県)の運転延長を正式に認可した。稼働40年前後の老朽原発の運転延長が認められるのは、関電高浜1、2号機(同)に次いで2例目となる。美浜3号機の老朽化による影響を検証した延長審査の合格証となる「審査書」を正式決定した。美浜3号機は稼働から60年となる2036年11月末までの運転が認められる。再稼働は工事完了を予定する2020年3月以降になる見通しとなっている。老朽原発の運転延長には、規制委が13年に導入した新規制基準を満たしているかどうかの「安全審査」の合格に加え、設備の詳細な設計を記した「工事計画」の確認、老朽化による影響を調べる「延長審査」の合格の計3つの手続きが必要となる。関電は原子炉などの劣化状況を自主的に調べる特別点検をした後、15年11月に運転延長を規制委に申請した。ここまでは報道の要約。これで60年までの稼働がなし崩しに認められることになったということだ。稼働時間がまだ40年に達していないものは、当然のように再稼働が認められるだろう。厳重な安全審査が行われたという前提はあるが、その内容をよく理解できるものは殆どいないだろう。結局原発依存率の目標を達成させることが現政府のやり方なのだ。新たな大事故が起こらない限り、この審査実績はひろく受け入れられたということになって、原発依存をできるだけ減らすということは望めなくなるだろう。審査条件に応じて多額の改修コストがかかっているのだが、それでも原発からの電力は安いというのが本当だろうか。エネルギーの安全保障は原発の維持でしかできないのだろうか。一般の人には分からないが、原発には理解できない、分からないことが多すぎるし、使用済み核燃料の処理方式も、当初から大きく乖離しているのをどのように説明するのだろうか。