効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

再生可能エネルギー関連シンポジウム

正午前に家を出て、奈良県文化会館まででかけた。特定非営利活動法人サークルおてんとさんが主催した、「電気の未来、エネルギーの未来 Part2」に参加するためだ。このNPOでの会合でプレゼンしたこともあるし、基調講演をされる、関西大学システム理工学部准教授の安田 陽先生が基調講演で話される「電力会社接続保留の示す意味と再生可能エネルギーの進むべき道」に興味があったし、第2部でCASAの早川光俊弁護士が話される「COP20参加報告」も是非各地での地球温暖化対応を検討する各国の動向を具体的に知ることができると思ったからだ。参加者は100人を超えていただろう。再生可能エネルギー、主として太陽光発電の系統接続を電力会社が保留した問題については、その対応策がこの1月26日に改正FIT(固定価格買取制度)省令(施行規則)が施行されたばかりだっただけに、それに向けて行われた検討を具体的に説明して貰い、まだ課題が残されているという自分の理解を裏付けるものだったことは有り難かった。昨日書いた広域運営のあり方にも密接な関係があるはずだ。政府がこれから示そうとしている将来の電源構成にも関係することだが、出力制御のルールを見直して、系統接続申請の保留をしている電力会社に申請を受け入れさせる施行規則の変更によって、再生可能エネルギーの導入が本当に推進されるかは曖昧なままになっている。これに関連するのが日本が取り組む地球温暖化対応として示さなくてはならない炭酸ガス排出抑制目標について、日本の対応がもっとも後ろ向きだと言われた早川氏の話も、今後の動向に注目しなければとあらためて感じた次第。勉強になった会合だった。終了後の懇親会は辞退して帰宅したが、小雪の降る寒い天候となっていた。