効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

ホテルオークラ

東京の高級ホテルとして名が通っているホテルオークラが、前回の東京五輪の2年前、1962年に開業した本館の営業を8月末に終了させ、約1千億円を投じて建て替えに着手するということだ。「1万8千坪の芸術」と呼ばれるほど、日本の伝統美が凝縮された建物だったそうだ。建物自体の老朽化で取り壊す必要があったのなら仕方がないが、現在の姿を保ちながら再生・増築する方法はなかったのだろうか。2020年の東京オリンピックがこの建て替えの決断となったようだが、全部撤去するしかなかったのだろうか。これまでのホテル建設には、当時の日本を代表する工芸家や建築家らが参加しており、「同じ建物は2度と作れないだろう」との評もあるという。42階建て(高さ195メートル)と17階建て(同85メートル)の2棟からなる新しい本館がお目見えするのは2019年春。客室は約550と現在に比べ約3割増加し、オフィスも入る複合施設に生まれ変わる。敷地面積(約2万6千平方メートル)の6割は庭園や緑地で、一般にも開放するというが、今の雰囲気を引き継ぐものであってほしい。自分は泊まったことはないから客室は知らないが、ロビーの雰囲気などは他のホテルにはないものがあった。日本文化に根差した雰囲気も継承するものであってほしい。さらには、エネルギー利用についても世界のモデルになるようなデザインであってほしい。